木の家にこだわる工務店設計部の家づくりブログ

写真を見て頂くとわかると思うんですけど、２枚の板の間に空気の層があるので、ただの板材と比べると、『断熱性』に優れ、また断面積が小さいのでとても軽量です。

前の『アクリル』の時の話と少しリンクするんですけど、使い道としては建具用のパネル、また光を通すための間仕切りに使ったり、耐候性があるんで外部にも・・・と結構色々なところに使えます。

ただアクリルとは違い、独特の断面形状をしているので、透明なものでも乱反射して向こうはちゃんと見えません。

そういう意味では用途は限られてくるんですが、使いようによっては照明を乱反射させてすごくきれいな表情を見せてくれます。

割れると危ない高い部分の間仕切りとか、見通しを必要としない間仕切り部分では大活躍してくれます。

問題は外部で使う場合。内部に空気層があるのでそのまま使うと虫とかゴミがいっぱい入ります。入っちゃうと多分取れませんから（試したことはないですが）、断面をふさぐ等の処理が絶対必要です。

『ツインカーボのいろんな使い方』

あと、コスト的には普通ガラスよりは高くて強化ガラスよりは安いといったところです。

また寸法の制限があるアクリル板と違い、大面積の板材が取れる（最大で巾２メートル、長さ４メートル）というメリットもあります。

決して安価な材料ではないので、その特徴を生かした使い方をしないとメリットが十分活かせません。

人によっては結構好き嫌いのある、扱いの難しい材料ではあります。

　ちなみにこの『ツインカーボ』っていうのは旭硝子さんの商品名です。
　他には筒中プラスチックさんの『ポリカツイン』という商品もあります。

　旭硝子さんのホームページ↓
　http://www.agc.co.jp/polycarbonate/tcarbo.html

　筒中プラスチックさんのホームページ↓
　http://www.tpi.co.jp/products/ptwin.html