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製図試験終わりました。

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来る10月9日、1級建築士の2次試験である<製図試験>を受けてきました。
朝11時半から夕方5時までの5時間半ぶっ通しの試験。

誰でしょう、こんな無茶な試験を考えた人は。責任者呼んで来いっ!

当日は腰も痛くなるし、本当に疲れました。そして、

完全に燃え尽きましたね〜



ちなみに1級建築士の製図試験とは、問題の設計条件を元に、


プランニング→手描きによる作図


を制限時間内に完成させないといけないという知力・体力を問われる試験なのです。
(詳しくはこちら→(財)建築技術教育普及センター


7月に学科試験が終わってから、ずっと学校で製図の勉強をしてきたんですが、制限時間内にエスキース(プランニングのこと)から図面まで仕上げるためには、


●エスキース:2時間
●作図作業 :3時間
●見直し   :30分
-------------------
合計:5時間半


というタイムスケジュールが理想的。


はっきりいって、プランニングには自信がありました。
だって、仕事でやってますから。
目つぶっててもできるよ、と。


ところが・・・試験1週間前の状態は・・・


●エスキース:3時間
●作図作業 :3時間10分
●見直し   :したことない・・・
-------------------
合計:6時間10分


完全に時間オーバーです。見直しを無視しても、あと40分も短縮しないといけません。
というかプランに時間掛かりすぎです。

実は納まりのいいプランニングを意識しすぎて、ちょっとでも変形した部屋ができるとどうしても許せんのです。しかも述べ床面積2500平米の建物は一戸建てのようにはなかなか納まりません。
こんな部屋が出来るのはどこかにミスがあるからや、とか、もっといいプランがあるはず・・・と『理想的なプラン』を目指してしまうんです。

試験で求められてるのは『形ではなくて、条件を満たしてるかどうか』なんですが、どうしてもこだわっちゃうんだ、これが。
そのせいでプランニングの時間が縮まらねぇ・・・
まさかこんなところでA型性格が足を引っぱるとは(こんな時だけ)


大丈夫、僕は本番に強いタイプだから・・・とあきらめぎみの自己暗示をたっぷり掛けて、
試験会場には『運と製図板』だけ持って行きました。




さて、試験本番。キンチョーしながら配られた問題用紙を見てぶっ飛びました。

通常は真っ白な状態で一から建物を考えていくんですが、今回は既に建っている建物(地域住民に親しまれてきた既存建築物)を活かしながら、それと接続させるようなプランニングをしなさい、という問題だったんです。

そ、そんな問題どうやったらいいか見当も付かね〜(汗・汗・汗)

とにかく描き上げないと採点してもらえないこの試験。完成させることにこだわろう・・・

ところが・・・何と描き上げちゃいました!というか、びっくりするぐらい時間が余っちゃった。


『俺ってすげぇなぁ、やっぱり本番に強いんやなぁ、もっと自信持って生きていこ』と、ひとり調子に乗ってたんですが、試験終了後に同じ学校の知り合いに出会いその自信は一瞬で崩れ去りました。


僕:『おぉ、どうやった?やった事ない問題やからアタフタしたなぁ。何とか完成はしたけど』
知人:『おっ、えらい余裕やなぁ。こっちも何とかできたけど・・・ところであの既存建物にどの部屋持って行った?』
僕:『えっ?何ゆうてんの。あの既存建物は部屋として使ったらあかんで。地域住民に長年親しまれてる建物ゆうたらきっと『駅前の待ち合わせのメッカ』やで。そんな愛すべき建物がいきなり集会所にでもなったらご近所から苦情の電話鳴りっぱなしやで。やっぱり異人館なみに保護せんと。』
知人:『い、いや、あの、そういうふうに思い込むのは勝手やけど、<部屋として使いなさい>って問題に書いてましたけど・・・

僕:『どえぇ〜っ!、マ、マジで?どこ?どこに書いてた?

試験が終わって5分後に『重大なミス』を発見し、あっという間に黄色信号が点灯。
すっかり肩を落として帰宅。

そういえば、『あまりに簡単に終わってしまった』時と、『思い込み』だけには気を付けろ、って講師の先生言ってたなぁ・・・

僕なんかもう思い込みを通り越して『妄想』の域まで達してもうたからね(笑)
無駄な想像力だけは一級ですよ、ほんとに。


いや、まだ不合格って決まったわけじゃないですよ。限りなく合格の可能性が少なくなっただけ・・・

12月の発表までは試験のことはいったん忘れることにします・・・じゃないと仕事が手に付きませんから(泣)


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October 14, 2005 8:00 AM

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