基礎工事その3
配筋工事が終わり、いよいよ基礎にコンクリートを打ち込んでいく『生コン打設』に入ります。
写真は『受け入れ検査』をしている所です。現場に搬入されたコンクリートが工事に使うのに適しているかどうかを調べる検査です。コンクリートの強度や耐久性に関係する水分量、塩分量、空気量などを測定し、基準に満たない場合はそのミキサー車のコンクリートは使えない、ということになります。
写真の中央付近にコンクリートの山が見えますが、これは『スランプ試験』と言って型を外したコンクリートが何センチ崩れるかを測定することでコンクリートの流動性を調べているんです。
崩れが大きいコンクリートは強度的に問題があるし、かといって崩れなさ過ぎるのもコンクリートが隅々まで行き渡らない可能性があるのでダメです。
受け入れ検査終了後、異常のないことを確認していよいよ打設作業開始。ミキサー車からポンプ車に送られた生コンが勢いよく飛び出して行きます。
鉄筋はコンクリートとしっかり付着していないと意味がありません。なので、コンクリートが鉄筋の隅々まで行き渡るように上から叩いたり、押えたりしながらコンクリートを敷き詰めていきます。
さて、これで基礎のベース部分はしっかり出来上がりました。
次は実際に土台が乗っかる『立上り部』に型枠を立てていきます。
温度の高い夏場はコンクリートの硬化が早すぎるので、地熱住宅モデルハウスではベース部と立上り部の2回に分けて打設する方法を取っています。
打設後、型枠を外した基礎の全景。ここから基礎はしばらくの間養生期間に入ります。コンクリートは乾燥して固まるんではなくて、水と反応して固まる性質を持っています。
なので、温度の高い夏場は表面の水分が急激に乾燥してしまうと『ひび割れ』の原因になったり、硬化不良を起こす可能性もあるので、水を掛けたりしながら1週間程度じっくりと養生して強度を出していきます。
さぁ、次回はいよいよ上棟工事に突入!大工さん登場です!
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