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無垢杉材の階段工事

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今回は大工さんの腕の見せ所。無垢杉材を使った階段の施工の様子をご紹介します。こういう作業を見ていると『大工さんってすごいっ!』と思ってしまいませんか?

大工の小川さんが階段の側板と格闘中
大工の小川さんが階段の『側板(がわいた)』を加工しているところです。

通常は工場で加工されていて現場では組み立てるだけでいい『プレカット階段』がよく使われるんですが、そういえば最近使った記憶がないなぁ・・・

現場監督や職人さんの立場からすれば既製品ってラクだし言うことないんですが、設計する立場からは当然嫌なようです。それでほとんどが大工さんが現場で造る造り付け階段になることが多いんです。

無垢杉材の側板に人が載る部分の『段板(だんいた)』をはめ込む溝をノミで掘り込んでいきます。



側板を先に壁に取り付けます。とても手間の掛かる仕事です
加工の終わった側板を、先に壁に固定します。柱と床板の取り合いと同じく、ここもお互いの継ぎ目が見えてくる部分です。

なので、柱と側板の両方を少しづつ削り、はめ込むようにして固定。階段を入れた後に隠れる溝の部分から壁にビスを打って留めます。

こういう階段で一番難しいのは、いかにビスを見せずにしっかり固定するか、というところです。特に階段は毎日上り下りする部分ですから頑丈に作る必要があります。

今度は実際に人が載る段板を取り付けていきます
側板を壁に固定した後、あらかじめ掘ってある溝部分に段板をはめていきます。これが結構技術のいる作業です。

実は先ほどの側板への溝加工は段板よりも若干小さめ(ほんとに若干です)に造ってあり、そこに段板を少しずつ叩き込んで入れていきます。

なるべくきつく造っておくことで、木が乾燥して痩せて来た場合でも隙間が空きにくく、歩いたときのきしみ音も少なくなります。
当て木を使って段板を一枚ずつ叩き込んでいきます。根気と体力のいる作業です
現場内には段板を打ち込む『カーン、カーン』という甲高い音が響きます。
すごく緻密な作業なんですが、きつめに造ってあるので一枚はめ込むのに何十回と叩かなければいけません。技術だけでなく根気と体力のいる作業なんです。

こういう時に『大工さんってすごいなぁ』と改めて感じてしまいます。



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