冬になるとクレーム!?

こんにちは池田です。
つい先日、OBのお客様よりこんな電話がありました。
お客様 『申し訳ないけど~ 一度ドア見てくれない 何か曲がっているみたいやけど・・・』
池田 『ドアが曲がってますか? ご迷惑をおかけしているようで、申し訳ありませんね
すぐに伺いますので~』
施主様宅に到着して早速見せて頂くことにしました。
この時点で原因と症状は予想できていましたが・・・・・
OB宅に到着して早速チェックしてみると・・・・
『やっぱり』です。

想像したとおりです。見事に曲がって変形していました。
原因は過乾燥です。冬になり湿度が低くなっているところへ、結露を防ぐためエアコンのみで
暖を確保していたので、尚更乾燥が進んでました。
しかしこんなにも曲がっているドアなんですが、梅雨前後には、知らないうちに真っ直ぐに
直ってしまいます。(ほんとにきれいに元に戻ります)
↓この写真見ればわかります。
だから曲がってるからと言ってドアを作り変えたり補修したりすると、今度は
梅雨以降にまた曲がりや反りが出てくるのです。
ではどうすれば???
正解かどうかはよくわかりませんが、適度な加湿でしょうか?
しかし適度な湿度を超えてしまうと、いきなり結露になります。
このバランスがとても難しいのです。
とくに外断熱で地熱利用住宅ではこの現象が顕著にでるようです。
換気システムが特殊な分、空気の乾燥が通常の外断熱住宅よりも
更に乾燥が進むようです。
今回、ドアの曲がり反りを見ていて以前から気にはなっていた
事が更に気になりだしました。
何が気になりだしたのか?
皮膚や肌に与える影響です.
乾燥が必要以上に進む事で起きた言う事は、当然に過乾燥は人間にも
良くないのでは? です。
特に女性にはお肌の問題もありますので、解決が必要ですね
『結露が発生する直前までの適度の加湿をどうするのか』
外断熱や地熱住宅などの高気密住宅には必須のテーマですよね
省エネルギーは大事ですし、取り組まなければいけない事なんですが
やはり良い事ばかりではありません。
特に怖いのはその特性や問題点をよく理解されずにメリットばかりを
信じ込んでしまう事です。
もっとも大事なのは、今の住宅は昔の生活様式とは前提が全く違いますので
まず、住み方や住まい方が今後の自分たちの生活様式に合致しているのか?
を理解する必要があります。
ですが、お客様にその判断をしてもらうのってまず無理なんです。
だって経験がないですから、判断もできないんです。
その為にありのままを伝える必要があるんですが、メリット・デメリット
正しく伝える事って難しいです。
あってはいけない事ですが、気持ちのどこかに『隠したい!』という
気持ちがどこかにあるんでしょうね
大事な外断熱の欠点をオブラートで包んでしまうんです(その気はないのですが・・)
今年も、それだけはしないように頑張ります!!