「大工さん?」
先日、お客様のところでドアの取っ手の修理をしていたところ、
「井元さんって大工さんですか?」と聞かれました。
「いえ、現場を監理するのが仕事です。」
「えっ?どんなことをするんですか?」
この手の質問というのは、実は初めてじゃないんです。
「家を造る人=大工さん」という図式がみなさんの中にあるようで、よく「大工さん」と言われます。
家が出来上がるまでには、基礎屋さんから始まり、大工さん、外壁屋さん、電気屋さん、水道屋さん、およそ、15業種くらいでしょうか?たくさんの、専門の職人さんが携わっています。
そのたくさんの職人さんたちの、作業スケジュールの調整、設計図通り作業がされているかをチェック、監理するのが、現場監督の仕事です。その他、お客様に提出する見積り等も私たちの仕事です。
その、現場を監理する上で心がけていることは「スムーズに作業出来る環境を造る」ということでしょうか。
工期がないからといって、無理な工程で作業を依頼したり、不当に安い単価で依頼したりというのは、欠陥住宅につながる可能性があります。そうならないように監理するのが大切なことです。
それでも、人のすることですから、「絶対に間違いがない。」ということはありません。
ここで大切なのは「間違ったら、間違う前の状態に戻して、もう一度やり直す。」ことです。
当たり前のことのように思いますが、やり直すには、大きな費用がかかりますし、家というのは、綺麗な外壁等で包んでしまうと、欠陥が分からなくなってしまいます。
これが、「欠陥住宅が出来てしまう一つの原因」でしょうか。
このように、「欠陥住宅に繋がるようなことがないように監理する。」ということが、私たち現場監督の1番大切な仕事だと思っています。
「大工さんですか?」という何気ない一言が、大切な事を再確認することが出来た、1日でした。