天満切子
とても綺麗なものに出会いました。
開店間もない居酒屋さん、私の視線はカウンターの一つ席をはさんだ方の手元に引き寄せられます。
あんまり綺麗なので、「私にもあのグラスで作って!!」とお願いしましたが一つしかないとの事。
居酒屋さんの大将が、叔父さんであるビルのオーナーさんのために用意したものでした。
このグラス、3万円もするそうで、(オーナーさんは、3千円位だと思っていたそうですが・・・)
“天満切子”という名前も教えてもらいました。
江戸切子や薩摩切子は有名ですが、“天満”???
調べてみると、天満切子は薩摩切子の流れを引き、生み出したのは、宇良武一さんという人らしい。
切子というとダイヤモンドのように菱形に鋭角に削られた物をイメージするんですが、天満切子は、スプーンか何かで皮を剥ぐように、アールの模様が印象的です。(もちろんダイヤモンドのようにする技巧も使うらしいですが・・・)
多分、この新鮮さが私の目を釘付けにしたんだと思います。
で、そのグラスをどうしても手に取りたかった私は・・・
オーナーさんが焼酎をお茶に替えられた瞬間、
「今夜この後のそのグラスの権利、譲ってください!!」とお願いし、お借りしてしまいました。
透明の焼酎と氷が入るとなんとも美しい!!
割らないように細心の気を付けて、でも、でもグラスを回して光の陰影を楽しませていただきました。
よほどうれしそうな顔をしていたのか・・・
「そんなに気にいてるんやったら、オレが来てない時、使ってイイよ!!」
と、グラスの使用権までgetしてしまいました。
綺麗なものは、人を酔わせます。(って飲み過ぎ?)