程々。
「あっ、お疲れさまです。マンションどうでした?」
「うぃっすぅー!(※お疲れさん?)」
うん、あそこやったら、わりと間取りさわれそうやなあ。
もう一回、細かい寸法とらなあかんやろうけど・・・
っていうか、なんか落としたん?」
「違うんです。そうじゃなくて、
この椅子、動き悪くて、いつもより重いんです。
なんか引っかかってんのかなあ?と思って・・・」
でも、なんにも挟まってないし、
フローリングにもとくになんもないし、
何でやろう?と、
ひとコマひとコマ、コマ、というのかタイヤ、
よく見ると、その一つ、
プラスチック製の円の外周部が30度分くらい欠けてました。
それがガタッ!の原因でした。
「何でここ欠けてるんやろう?これ知りません?」
「そうやねん。割れるやろっ。」
「あっ、そうなんですか?」
(あれっ?あの椅子、生地の端っこのとこのほつれ具合、見覚えあるなあ・・・)
「そうやで!車輪の端部に力が集中するんかなあ?
俺の椅子も、ほらっ・・・あれっ?動くわ!」
「・・・あのー、すいません。それ、その椅子って僕のんじゃないですか?」
昨日、休んでたから、入れ替わったんだと思います。
朝、座ったとき座面が、高さ調整が低くなってたから、なんでやろう?って。」
「へっ!そうなん?よう気付くなあ!
ちょっと神経質過ぎるんとちゃうか?」
「ですよね、自分でも思います。でも・・・
いやいや、やっぱりいいです、言わんときます。」
「・・・?」