初めて見ました。
先日、“狂言”を初めて見ました。
野村万作・萬斎親子の公演で、演目は「末広かり」と「悪太郎」でした。
狂言がこんなに解り易く、楽しいものだとは、思いませんでした。
萬斎さんによる丁寧な解説が最初にあったことと、A4サイズを二つ折りしたパンフレットにあらすじと語句解説があったことが解り易く、楽しくしてくれた理由だと思います。
何せ初めての経験なので、狂言公演がいつもこんな風にされる物かどうかはわかりませんが、充分楽しく面白かったです。
萬斎さんといえば、私の大好きなTV“にほんごであそぼ”に出演されており、TVをあまり見ない私がこの番組だけはいつも食い入るように見てしまいます。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、NHKの番組紹介によると4才から小学校低学年を対象とした番組のようです。
でも、大人が見ても充分楽しめる番組だと私は思います。
その中で、萬斎さんは、狂言の型を子供を引き付けるようなとても空想的で奇抜な衣装とセットの中で紹介しているのです。
去年の夏、確か蚊を追う場面だったと思うのですが、
大きなうちわのような物を、ゆっくり振り回し「やっとな!!」「やっとな!!」と追うのです。
ゆっくりとした動きと、とてもゆったりとした「やっとな!!」が印象的でしたが、
これが「末広かり」に出てきたのです。
なんだか、ニンマリうれしかったです。
意味を調べると、掛け声らしく、「やっとな、こらっしょ」等と使うらしいのです。
そう聞くとああそうかと納得なのですが、狂言の独特のゆったりしたリズムで聞く「やっとな!!」は全然別の魔法の言葉に聞こえてしまうから不思議です。
とても楽しい異次元体験は、又、見てみたいと思わせてくれるものでした。
もっとも、隣に座る夫は狂言のリズムに乗って(?)、最初から最後までスヤスヤでしたが・・・
起きて一言「気持ちよく眠れて元気になった感じ!!」
そりゃそうでしょ、7,000円の子守唄ですから・・・