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21.字幕3 /3日目

20.字幕2


配膳台が下げられ、機内が暗くなりはじめると、インドネシア人がウトウトし始める。
鞄から“下”を出してパラパラ、と、しばらくすると、インドネシア人が、むくっと起きて、
天井とテーブルの辺りを指差し確認のような動き、
『あなたは本を読む時、読書用の明かりを使うことが出来る。』
『うん、わかっているけれど、私は読めるからいいんです、ありがとう』
『ふーん、そうですか。』
インドネシア人、寝る。
あの飛行機の読書灯というのは、光が分散して、ここ、この手元だけじゃなく、
一帯を照らすから、気い使うのです。
しばらくしてインドネシア人起きる、視線感じる、なんや?
この数日、なんでこうも人気者(?)なのであろうか?
それもなにかしら“責任”なのだ、とどこかで読みましたが・・・・・・やれやれ(!)
カバー外して緑の表紙見せながら、勿論、日本語、
『あなたはムラカミを知っていますか?日本人の作家です、きっと・・・あのー、
 ・・・えっと、あの、あなたの国でも翻訳されているんじゃないかなあ、たぶん。』
(はてインドネシアって何語?インドネシア語ってあるんかなあ?
 と、急遽、“あなたの国では?”と差し替える。)
『いいえ、知りません。ごめんなさい、それはミステリーですか?歴史物?』
『うーん、それは私にとって、すごく難しい問いです。
 今あなたが言った、そのどちらとも、また時々、部分によってはファンタジーとも、
 あなたはファンタジーとしても読むことが出来ます。』


22.食欲



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