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<通気巾木で悩む>『地熱住宅設計秘話その1』

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少し前にお知らせした地熱住宅プロジェクト。工事は順調に進んでます。

ただいま基礎工事の真っ最中。かなりややこしくて苦戦してるようです。
監督軒の現場日記も更新してますのでぜひご覧下さい↓
現場監督 軒の『地熱住宅現場日記』

通気巾木をサンプルを使いながら再現する僕。こんな作業が大好き(笑)
さて、地熱住宅なんですが、工事は始まったといっても決めないといけないことは山のようにあります。
何しろ初めてやることですからね・・・

今回は特に地熱住宅ならでは、っていう部分、『通気巾木(つうきはばぎ)』についてちょっと触れてみます。



『通気巾木』とはつまり<通気のできる巾木>
地熱住宅では壁の内部にも空気を通して、空気の循環を図っています。
部屋の中も壁の中も同じように空気を流すことで、柱や梁などの構造体の呼吸を妨げないよう、また温度を均一にするようになってるんです。

そこで、通常は壁と床の取り合い部分に設ける『巾木(はばき)』を少し浮かせることで、そのスキマから空気を循環させよう、というのがこの通気巾木の目的です。

ただココで問題が一つ。巾木を単純に浮かせてしまうと、そのスキマからコインや紙などの薄いものが壁の中に落ちてしまうんです。


通気巾木をアップで見るとこんな感じつまり、そのスキマに空気が通るようにしながら、物は落ちないようにしてやる工夫が必要。
また今回のモデルハウスは『真壁の家』なので、通常の大壁用の納まりでは対応できません。

そこで、玉川建設さんの和室の通気巾木の納まりを参考にさせて頂き、浮かせた部分に『ダンプレート』というツインカーボの柔らかい版、みたいなやつを細切りにしたものをはさむことにしました。


監督の軒がひとこと、『これは手間掛かるなぁ・・・』
ただ、壁の中の通気を取るために必要なものなのでがんばってもらいましょう。
(フフフ、こういうとき設計は気楽です・・・)

通気巾木 最大アップ!さらに拡大するとこんな感じ。

あとはダンプレートの色と厚みをどうするか?、カットしてもらうサイズとコストバランスはどうか?というところを軒と色々悩みながら決めました。

完成の見学会の際にはこういった細かい部分も見て頂けると、苦労して施工してくれる大工さんや監督も報われますので、床に顔をこすりつけながら見てやってくださいね〜


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August 10, 2005 10:50 AM

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