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国産材の上棟工事その1


基礎の上に土台を敷いていきます
長かった基礎工事がやっと終わりました。
ここからはいよいよ家の骨組みを組み立てる『上棟工事(じょうとうこうじ)』に入ります。
現場の主役『大工さん』の登場です!

まずは基礎の上に『土台(どだい)』を敷いていきます。

左の写真に写っている基礎の上の黒い物体は『基礎パッキン』と呼ばれるものです。


この基礎パッキン、通常は外部からの床下の換気を取るために、基礎換気口のかわりに使うんですが、地熱住宅は基礎も外側断熱を施しているので外部との空気の流入を考える必要はありません。
ここでは土台の下側に少しでも床下の空気を流してあげるために、土台を浮かす目的で使います。

まずは1階の柱を建てて行きます
さて、翌日からはいよいよ本格的に骨組みを組み立てて行きます。
まずは土台の上に1階の柱を建てていきます。

今回のモデルハウスは『国産材を使った真壁の家』なので、柱・梁は室内に現れてきます。
そのため全て『化粧材』という仕上げされた材料。工事中に傷がつかないよう養生用の紙が巻かれています。

ちなみにモデルハウスでは柱・梁等の構造材には高知県産の土佐杉を使い、『通し柱(とおしばしら)』には15センチ(五寸)角、『管柱(くだばしら)』には12センチ(四寸)角の材料を使っています。

プレカット時点で窓台と鴨居を仕込んであります
これは1階子供室北側の窓部分。ここに池田住宅ならではのちょっとした工夫をしてあります。

柱の間に2本ずつ並んでいるのは『窓台(まどだい)』『鴨居(かもい)』です。通常は上棟工事が終わった後、大工さんが取り付ける部分ですが、全てが化粧材である真壁造りの家では施工にものすごく手間が掛かる部分です。


そこで、工場でのプレカットの時点でこの部分まで作ってもらい、柱に対してボルトで接合できるようにしてあります。
どうしても職人さんの技術と施工の手間が掛かる真壁の家。少しでも工程を減らす事でコストと工期の短縮を図っています。
また、ボルトで引き寄せるため、将来的に木のスキマが空く、といったことの防止にもなります。

2階床下地となる構造用合板を張っているところ
2階の床梁を掛け終わりました。ここでこの梁の上に2階の床下地となる厚さ2.8センチの『構造用合板』をしっかりと留めていきます。

ちなみにこれは『剛床(ごうしょう・ごうゆか)』といって、水平方向の力に対する耐力面材としての役割を持っています。
こうする事で水平方向の力に対して構造用合板が『筋交い』のような役割となり、建物が『強く』なるわけです。

<今回はここまで。次回も上棟工事の続きをお伝えします>



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